アフェクティブイノベーション協会

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ai Cafeとは、協会理事による、それぞれ個別にテーマを設けた勉強会です。
AIA理事による、それぞれ個別にテーマを設けた勉強会です。 テーマに対する発表と参加者による活発な意見交換が特徴です。




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アフェクティブイノベーションⅦ(3)ポジュラー組織でのイノベーション
        ―イノベーションを起こすための組織のありかた―


 情熱や創造性が重要になってくる時代では、 人間生来の強み「創意工夫、好奇心、社会に明確な影響を与えることから生じる喜び等」 を生かせるような組織のあり方が求められています。 コネクト(相互接続)型企業での成長のスパイラルを考えると、 コネクト型企業を生き物あるいは有機体として捉えれば、 現在起こっている活動を徐々に知識や経験へと変えて行くことが学習であることが分かるわけです。
 つまり、 企業を構成する個人が企業にとっての「感覚器」として働き、 個人による学習の体験は企業の実際の振る舞いを元にしていて、 実験のためのチームやコミュニティは学習の場であり、 企業にとって「短期記憶」の役割を果たします。 ここでは、 思考や仮説が組み立てられ、 自らの経験について考察し実世界への理解を深めることになります。 そして、 プラットフォームは企業にとっての「長期記憶」です。 知識や経験はここに蓄積され、 習慣や手順あるいは無意識の行動へと変化するのです。
 例えば、 アメリカの最大手のデパートであるノードストロームでは、 販売員がいずれかの売り場に所属し、 束縛されることはないのです。 衣類や靴、 香水等さまざまな商品を購入したいという顧客を手助けしようと思ったら、 店内全体を案内して回っても構わないし、 販売員はツイッターや電子メール等を通じて顧客とつながりを保っています。 顧客は商品を家に持ち帰って試してみることを勧められます。 返却は好きなときに行えば良いのです。