前々回から「プラットフォーム」についての議論が繰り広げられています。「体験価値」を共創する「プラットフォーム」がこれからの最強のビジネスモデルにつながってくる・・いよいよ今日は本題のプラットフォームについての議論だと期待して臨みました。

”体験価値は顧客の頭の中で知覚される。そこに企業のコントロールは及ばない。顧客と体験価値を共創するプラットフォームとしてのブランドは、顧客のものであって企業だけのものではない“
またしても、本論のプラットフォームに関する議論に深入りしなかった本日の研究会。私は日々の仕事の中で、生活者の(自分自身も気づいていないかもしれない)問題を発見(=インサイト)し、どんな解決策が提示できるか(=プロポジション)を探索する活動を行っていますが、「価値共創のプラットフォームとしてのブランド」、という言葉が気になりました。このあたり、次回に期待です。
さて、アナロジーを“横串”に例えて説明された椎塚先生。二次会は“横串”からのアナロジーで、有志は焼鳥屋さんに繰り出して議論が続いたようです。
今回のセミナーで一番印象に残ったのは、実はこの“横串”の話です。アナロジーを「他から借りる力」と定義づけられた点が、これからのビジネスに大きなヒントになると感じました。また、プロジェクトにおいて、情報収集からではなく、「仮説思考(アブダクション)」によって問題解決の全体像を示してから開始することで、議論が隘路に入り込んだり、不必要に時間をかけたりすることなく答えにたどりつくことができる」という議論も。
実はここ数年、「ブランド」もしくは「ブランディング」という言葉に懐疑的になってきていた私。今回の議論の中では、「プラットフォームとは提供者とユーザーが共創するdynamic な場であり、こうしたユーザーとの接点「場」がなければブランドもない」ということが示唆されました。次回こそ、ブランディングが起こる場であるプラットフォームについて、議論が進むことを期待しています。
次回は9 月27 日、有楽町の九州大学東京オフィスで開催予定です。