アフェクティブイノベーション協会

aiCafe

ai Cafeとは、協会理事による、それぞれ個別にテーマを設けた勉強会です。
AIA理事による、それぞれ個別にテーマを設けた勉強会です。 テーマに対する発表と参加者による活発な意見交換が特徴です。




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SKELセミナー
日時 :2019 年2 月28 日(木)
    19:00(開場 18:30) ~ 21:00
場所 :工学院大学新宿キャンパス24階2410セミナー室
講師 :椎塚久雄(SKEL)
テーマ:アフェクティブイノベーション XIV(3)
    世界が進めるSDGsの"本質"を知る
    ー意外と知らないSDGsの核心ー
 2/28(木)のSKELセミナーはいつになく盛り上がりました。
「これからは、SDGsを考慮しなくてはイノベーションはありえない」と言っても過言ではないでしょう。
SDGsはたんなるスローガンではありません。SDGsはたんにSDGsとしてとらえて理解できるものではないと思います。
CSR(企業の社会的責任)やCSV(共有価値の創造)との関係をきちんと把握してはじめて理解できるものです。
そのような意味でも、今回のSKELセミナーは盛り上がりました。2015年9月に採択されたSDGsは、この3年で企業を中心に広く知られるようになったのですが、
認知の拡大が最重要課題というフェーズから、創造性とイノベーションを発揮し、SDGsの達成に向かっていく段階が強く望まれています。
ところが、特に日本企業においては、企業の社会的責任(CSR)としての取組みや、コミュニケーションツールとしての活用に留まっているケースがほとんどであると言えるのです。
2030年のSDGs達成に向けて企業ができること、やるべきことはイノベーションであり、新たな価値を提供することなのです。
なぜ、一般社員への定着は低いのか?なぜ、大企業でも8割が、目標設定すらできていないのか?
その答えは、必要性を感じないとか、メリットを感じないとか、やり方がわからない等々いろいろです。
 2030年に向けて、破壊的イノベーション(disruptive innovation)が「グローバルな産業構造の変革と経済成長」の大きな核の1つとなることが要です。
この変化の主軸は:Technology(特にデジタルテクノロジーの進化)とSociety(shearingに代表される社会的な価値観の変化)です。
CSV型経営モデルの根幹には、「社会価値」や「共通善」があり、経済価値を追求する伝統的な資本主義型の経営モデルとは抜本的に異なるのです。
CSRに関する過去の歴史的経緯や、CSRとCSVとの対比論から、CSVはCSRの延長線上にある概念として捉えられてしまう傾向があります。
しかし、それではCSVの本質を見誤ることになるのです。経営モデル自体のイノベーションが求められています。
SDGs時代に求められる新たな経営モデルとは、「攻め」「守り」「土台」を包含する形でCSVを実現すること、それはいわばCSV2.0を意味しているのです。
 このようにSDGsはいろいろな課題が山積しているやりがいのある魅力的な内容を含んでいると思います。