アフェクティブイノベーション協会

aiCafe

ai Cafeとは、協会理事による、それぞれ個別にテーマを設けた勉強会です。
AIA理事による、それぞれ個別にテーマを設けた勉強会です。 テーマに対する発表と参加者による活発な意見交換が特徴です。




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SKELセミナー
日時 :2019 年3 月28 日(木)
    19:00(開場 18:30) ~ 21:00
場所 :九州大学サテライトオフィス(有楽町)
講師 :椎塚久雄(SKEL)
テーマ:アフェクティブイノベーション XV(1)
    つながりの力 ー 企業と地域のCSV(価値共創)戦略
 SKELセミナー「3/28(木)」はいつになく盛り上がり、参加者一同有意義なひとときを過ごしました。

 前回(2/28)では「意外と知らないSDGSの本質」と題して議論しました。
しかし、巷で取り沙汰されているSDGsだけでは、その本質に辿りつけないと思います。
このSKELセミナーでは、そのあたりに焦点を当てて本質論を展開しています。その意味では、
CSV(Creating Shared Value)「共有価値の創造」に目を向ける必要があるのです。
いわゆる「CSV先進企業」としてどこまでやっているのかということが問われていると言っても良いかと思います。
今回は、SDGsの本質はつながりのチカラであり、
ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の重要性、CSVを要とする企業と地域における価値共創戦略、
そのあたりに焦点を絞って話題を提供し、今後に向かうべき方向について議論を進めました。
まず、「地方創生(Regional Revitalization)」という言葉から何を感じますか?
「地方創生」とは、行政のみの取り組みで実現できるものではありません。

 いま世界はパワーバランスが変化を始めています。世界を予測可能な時代は終わったのです。
人々はネットワークによってつながっています。
社会とはこのような多種多様な「つながりのネットワーク」が幾重にも積み重なったものです。
そこでは、つながることによる価値が創造されるのです。この価値創造が重要です。
それが、価値を生み出す源泉としての「ソーシャル・キャピタル」です。
しかし、ソーシャル・キャピタルは蓄積しておくことはできません。
フローとストックの連鎖を生み出すチカラ、社会の活動が活発に行われることで、
より良い社会を実現する際の生産性を高めることのできる、
そのような特性を持つものが「ソーシャル・キャピタル」です。
そのソーシャル・キャピタルを醸成し、維持していくために
「自分ごと・みんなごと・世の中ごとの好循環」のあるプロセス(価値共創のフロー)が
回っていることがひとつのポイントなのです。

 今後の予定としては、次のような内容を計画しています。是非ご参加下さい。
・CSV先進企業―続き
・ソーシャルパワー時代の「ワークプレイス戦略、地域づくり、国際協力、働きがいとコミュニティ」
・SDGs時代の新たな経営モデルの変化の方向性
・企業からみたSDGsの読み解き方
・SDGsが加速させる企業を取り巻くステークホルダーの変化
・SDGsが照らす新たな経営モデルへのシフトに向けた戦略
・SDGsを先進させるメタ工学の必要性