アフェクティブイノベーション協会

aiCafe

ai Cafeとは、協会理事による、それぞれ個別にテーマを設けた勉強会です。
AIA理事による、それぞれ個別にテーマを設けた勉強会です。 テーマに対する発表と参加者による活発な意見交換が特徴です。




Archives

SKELセミナー
日時 :2019 年4 月25 日(木)
    19:00(開場 18:30) ~ 21:00
場所 :九州大学サテライトオフィス(有楽町)
講師 :椎塚久雄(SKEL)
テーマ:アフェクティブイノベーション XV(2)
    ビジョン思考の展開
    ー SDGsを自分ごとにするには妄想から ー
 昨日(4/25)のSKELセミナーは、「かつてのビジネスの常識」だった、データやロジックの罠に関して本質的な深い議論を展開しました。
デザイン思考の専門家や企業の最先端で活躍されている方々の参加は、本音で話していただいて、
いったい問題はどこにあるのかという非常に貴重なディスカッションの場となり大変盛り上がりました。
まず、はっきり言えることは、この世界はいわゆる問題解決を目指す「イシュ-・ドリブン」とビジョン(妄想)から出発する
「ビジョン・ドリブン」の2大領域に分けられます。

 デザイン思考はイシュー・ドリブンに入ります。イシュー・ドリブンが不要というわけではありませんが、
そこにいる限りは本質的なイノベーションには至らないということです。
現在のビジネスのほとんどがイシュー・ドリブンであると言っても過言ではありません。
つまり、それは「他人ごと」のことをやっているわけですから。昨日も話題になりましたが、
いわゆる「妄想」という言葉が良くないという意見があったのですが、これは「ビジョン」であり、
日本では「妄想」の地位はまだ低いといわれています。世界では、途方もない「妄想」を提示しています。

・「2035年までに人類を火星に移住可能にする」(イーロン・マスク/スペースX)
・「もしすべてのウェブサイトをダウンロードできて、そのリンク先を記録しておけたら、どうなるだろう?」
 (ラリー・ペイジ/グーグル創業者)
・「質の高い教育を、無償で世界に提供するには?」(サルマン・カーン/カーンアカデミー創業者)、等々。

 肝心なのは、これらの「妄想」が「戦略」や「市場ニーズ」に先行している点です。
問題は、「ただの直感・妄想で終わらない」ということです
妄想を具体的なカタチへと落とし込むことが必要です。

また、妄想を社会課題の解決につなげることだと思います。
SDGsの課題はそのような視点から考えて「自分ごと」としての「妄想」を社会課題につなげることが重要なのです。
その意味では。SDGsは鮮明な「妄想・ビジョン」からの発想がより望まれていると考えることができます。
今後の課題がいろいろあります。